高めるか低くされるか

高めるか低くされるか 

おはようございます。共同体で初ミサを捧げることになって、もう一度、ご感謝いたします。新司祭、金です。おととい、どなたかが言いましたね。やまぐちの李神父さんが叙階された後、自分自身を皆の前で紹介した時、「素晴らしい神父になる〈李神父〉です」と。私はそこまではいかないのですが、最近、大勢の人々から「神父」と呼ばれると私自身も/どうもおかしくて、我慢できないくらいです。これから少しずつ呼称やごミサの典礼文などに慣れるかもしれませんが、私は、神の祭壇の上では/そんなに慣れてしまうより、ちょっとは/ドキドキしているのがちょうどいいと思っています。

　神学生の皆さん！やっぱり「神父」という身分はいいですね。ローマンカラーを着ていると、人々から大事にしてもらうし、信者さんたちなら/遠くから見分けて、年上の人でも/さきにあいさつをするし、どの集いでも中心になって/すべて期待をもらいます。さらに/その集いの上座に座らされて、いつもおいしい食べ物ばかりごちそうになります。実は、叙階された後、二か月の間に/私の体重が2.5キロも増えました。スリムな私には驚きほどの事件です。

　ある先輩神父さんが言ってくれました。「すべてのことを捨てて修道会に入り、神父になっても/ますます貧しく/謙遜になる人がいる、ですが、逆に、叙階される前まではイエスを目指して走ってきたが、神父になったら/どんどん自分を高めるようにし、イエスではなく、名誉や高い地位などを目指す人がいる」と。逆に「聖フランシスコのように/生まれた時から裕福な人がいるが、そのことをすべて放棄して/神のために貧しくなる人もいる」と。とくに叙階された後の生き方に従って/これからの自分の道が決められるという助言でした。もともとの自分が目指した修道士になるか、あるいは「先生、父、教師」と呼ばれる修道士になるかは/自分が選ぶ道に従って決められるのでしょう。今日の福音ではこう教えています。「あなたがたのうちでいちばん偉い人は、仕える者になりなさい。だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる」と。